乳がんが局所再発した場合の症状と治療法

乳がんの治療後、手術を受けた側の乳房に再びがんができることを「局所再発」といいます。初回治療で部分切除術を受け、乳房を温存した患者さんに多くみられる再発です。

再発と聞くと絶望的な気持ちになる人も多いと思いますが、乳がんの場合、局所再発であれば予後は比較的良いといわれています。

胸に新たなしこりができますので、セルフチェックでも気づくことができますし、治療も再手術を行なうことで、完治できる可能性があるからです。

乳がんが局所再発した場合の症状や治療法について、詳しくご紹介していきます。

乳がんの局所再発は、「手術した側の胸周辺」に起こる!

がんの再発には、大きく分けて「局所再発」と「遠隔転移」の2種類があります。元の病巣の近くでの再発が局所再発、遠く離れた部位での再発が遠隔転移です。

どちらも、初回の手術でとり切れなかった微細ながん細胞が成長して、新たに腫瘍として見つかったものを指します。

特に局所再発の場合は、「手術で切除した範囲の外にもがん細胞が存在していた」ことが主な原因です。

がん細胞はある程度大きくならないと目に見えないため、初回手術の時点では取り残しに気づかないケースがたくさんあります。

局所再発も遠隔転移も、発見は手術後3年以内がピークです。しかし乳がんの場合、人によっては5年後、遅い人では10年後に再発することもあるため、最低でも10年間は油断できないがんといわれています。

ちなみに、手術した胸に再発ではなく、新しくがんが発生するケースもあります。しかし区別が難しいため、まとめて局所再発と呼ぶことが一般的です。

また乳房ではなく、その近くの皮膚や胸壁、ワキ下のリンパ節などに再発した場合も局所再発と呼びます。

乳がんの場合、乳房の部分切除術を受けた患者さんのほうが、乳房を温存しているだけに、局所再発のリスクは高くなります。多くの医師が、患者さんに乳房の全摘出を提案するのは、こうした局所再発を防ぐためです。

乳がんが局所再発した場合の症状

乳がんの局所再発は、比較的症状が出やすいといわれています。

温存した乳房内に再発した場合は、初発の乳がんと同じく「しこり」ができます。ですから手術後も定期的にセルフチェックを行なうことで、早期発見が可能です。

また、乳房の皮膚やワキ下などに再発した場合は、皮膚の赤みや、ワキのしこりとして気づくことができます。

湿疹や虫刺されのような症状として現れることもありますので、手術した側の胸にこうした異常がみられた場合は、念のため早めに受診することが大切です。

このように、乳がんの局所再発は自覚症状で気づく可能性が高いといえます。定期的にフォローアップ検診を受けることはもちろんですが、特に乳房を温存した場合は、自宅でも常に胸には注意を払うようにしましょう。

局所再発した乳がんの治療法

乳がんの局所再発は、早期に発見すれば再手術で治る可能性があります。

ただし、まずは「それが本当に局所再発なのか」、それとも「全身に転移しているうちの一つなのか」の見極めが必要です。

局所再発であれば手術を行ないますが、もし遠隔転移もしている場合は、乳房の腫瘍だけを切除しても生存率は変わりません。ですから、再発が見つかった場合は必ず、全身の転移の有無を調べます。

その結果、局所再発であると分かれば、多くの場合は以下のような治療を行ないます。

再手術

温存した乳房に局所再発した場合、次は全摘出をすることが一般的です。

どうしても乳房を温存したい患者さんが、2回目以降も部分切除を希望することがありますが、次なる再発を防ぐためにも、基本的には全摘出が望ましいと考えられます。

ただし、しこりがまだ小さくて病巣がそれほど広がっておらず、再び部分切除をしても美容的に大きな問題がないと判断された場合は、2度目の温存手術を行なえることもあります。

その場合は、「初回治療から何年か期間が空いている」ことも大切な条件です。初回治療から再発までの期間が短いほど、進行の速い悪性度が高いがんだと考えられますので、その場合は全摘出が勧められます。

術後の追加治療

手術の後は、がん細胞の取り残しがないよう、放射線療法や薬物療法を行なうことが一般的です。

特に再発までの期間が短い場合、または皮膚に炎症が起きているような再発の場合は、今後の遠隔転移の可能性も考え、全身療法である薬物療法(抗がん剤・ホルモン薬・分子標的薬などを使った治療)を行ないます。

場合によっては先にこれらの治療を行なってから手術に入ることもあります。

乳がんの局所再発を早期発見するために大切なこと

乳がんの局所再発は、悪性度がそれほど高くない限りは、再手術で治せる可能性が十分にあります。早期発見するためにも、術後の定期的なフォローアップ検診と、自宅でのセルフチェックを欠かさないようにしましょう。

フォローアップ検診では、定期的にマンモグラフィ検査を行ないますので、局所再発があれば見つけることが可能です。

ただし乳がんの場合、検査で見つかる前にしこりとして患者さん自身が感知できることが多いため、再発の発見のきっかけも「自発的な受診」が多いといわれています。

再発のことで頭がいっぱいになってしまうのも良くありませんが、手術を受けた後も自分の胸には意識を向けて、異常があればすぐに受診することが何よりも大切です。

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