乳がん治療後の定期検査

乳がんは、比較的「再発しやすいがん」といわれています。通常、がんは5年再発しなければ完治といわれますが、乳がんの場合はその後も再発リスクがあるため、10年間は経過観察が必要です。

再発に備えるためにも、乳がんの治療後には、必ず定期検査を受けるように指示されます。定期的に病院でフォローアップ検診を受け、再発した場合にいち早く対処できるようにしましょう。

ここでは、乳がんの治療後に行なわれる定期検査の内容や、おおよそのスケジュールなどについてご紹介します。

乳がん手術後の定期検査は、10年間受ける必要がある!

乳がんも他のがんと同様、もっとも再発しやすいのは術後3年以内ですので、この間は特に慎重に経過を観察することが大切です。

その後は患者さん一人ひとりの状態をみながら通院間隔をあけていき、最終的には「年に1回の検診」を10年目まで受けます。

他の多くのがんでは、術後の定期検診は5年でいったん区切りを迎えますが、乳がんの再発リスクがほぼ0%になるのは10年目です。

再発例の約70〜80%は、術後3年間に集中しているものの、残り20〜30%は術後5年目以降に再発していますので、なかなか油断できないのが乳がんという病気なのです。

再発がないからといって安心せず、10年を過ぎるまでは必ず検診に通うようにしましょう。

長く付き合うことになるため、患者さんにとっては気が休まらないかもしれませんが、逆にいえばそれだけ乳がんは進行が遅く、おとなしい性格であるともいえます。

乳がんの定期検診を受けながら、普通に仕事をして生活している女性もたくさんいますので、気を楽にして付き合っていきましょう。

乳がん手術後の定期検査のスケジュール

乳がんのフォローアップ検診は、おおよそ以下のようなスケジュールで行なわれます。

乳がんのフォローアップ検診のスケジュール

もっとも再発率の高い術後3年間は、3ヵ月〜半年ごとに検診を受けます。その後何もなければ、5年目までは半年〜1年に1度、6年目以降は年に1度の検診です。これを、治療から10年経過するまで毎年行ないます。

万が一、再発した際にすみやかに対処できるよう、乳がんの治療後は必ず決められたスケジュールにしたがって定期検診を受けるようにしましょう。

乳がん手術後の定期検査で行なわれる検査

乳がんのフォローアップ検診で行なわれることが多い検査としては、以下のようなものがあります。

問診と視触診

術後変わったことはないか、術後の乳房の様子はどうかを調べるための問診と視触診は、フォローアップ検診で必ず行なわれる検査です。

これだけで再発を見つけることはできませんが、乳がんの再発は60%が自覚症状の訴えによって発見されるというデータがありますので、問診は非常に重要だと考えられます。

マンモグラフィ

画像検査としては、年に1回のマンモグラフィが推奨されています。乳房部分切除をした後の局所再発や、反対側の乳房での再発を発見するために有効です。

腫瘍マーカー

腫瘍マーカーとは、がん細胞ができると血中に増える物質のことです。これを血液検査で調べることで、再発リスクの評価をします。

乳がんでは「CA15-3」や「CEA」「NCC-ST 439」などの腫瘍マーカーがよく使われています。それぞれに基準値があり、それを超えるとがんの再発が疑われるという仕組みです。

ただし、乳がんの腫瘍マーカーの精度は決して高いとはいえず、がんを発見するためというよりは、主に「治療がどれだけ効果があったか」を知るために行なわれています。

ですから乳がんの治療ガイドラインでも、腫瘍マーカーは再発を発見するために必ずしも必要な検査とはみなされていません。

乳がんのフォローアップ検診で行なうべき検査として、診療ガイドラインで示されているのは「問診・視触診・マンモグラフィ」の3つです。

それ以外の画像検査や腫瘍マーカー(血液検査)などを追加しても、生存率は改善しないという調査結果が出ています。

ただし実際にどんな検査を行なうかは、医療機関によっても異なり、毎回、採血をして腫瘍マーカーを行なう病院も少なくありません。

乳がんの再発・転移を早期発見するのは難しい

このように、乳がんの治療後も定期的に検診を受けることが大切なのですが、残念ながらすべての再発を正しく発見することは難しいのも事実です。

特に、他の部位に転移という形で再発する場合、既にがん細胞が血液やリンパによって全身のあちこちに運ばれているということですので、どこにその「がんの芽」があるかを早期に発見することは困難です。

ある程度時間がたって、目に見えるぐらいの大きさに成長してから初めて発見されます。

ですからがんの治療では、「初回の治療で、いかにがんの芽を摘み取れるか」が重要になります。そのために、必要と判断されれば手術後に抗がん剤や放射線療法などを受けるのです。

ただし、転移ではなく乳房に現れる「局所再発」は、術後の定期検査で早期に発見することができます。局所再発とは、温存した乳房、もしくは反対側の胸での再発です。

これらはマンモグラフィや視触診などを定期的に受けて早期発見することで、再手術ができます。

乳がんの手術後は定期検診を受けつつも、再発や転移に心をとらわれすぎず、のびのびと自分らしく過ごすようにしましょう。

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