乳がん手術後のリハビリ

乳がんの手術後は、「腕が上がりにくい」「腕がしびれる」などの後遺症が残ることがあります。特に乳房を全摘出したり、ワキ下のリンパ節を切除したりした人は、症状が強く出ることが一般的です。

そのような後遺症を軽減するためには、手術後のリハビリが効果的です。入院中から少しずつ始めていき、退院後もしばらく継続して行ないます。

看護師さんから説明を受けると思いますので、ぜひ指示にしたがって続けるようにしましょう。

ここでは、乳がんの手術後にどのようなリハビリが行なわれるのかについて詳しく説明していきます。

乳がんの手術後に起こり得る後遺症とは?

乳がんの手術後に起こる後遺症としては、以下の3つが代表的です。

運動障害

乳房を切除したことで、筋肉やワキ下の皮膚が縮んでしまうため、前と同じように動かすと肩関節のつっぱり感や痛みなどが生じやすくなります。

ただし、そのせいで腕を動かさないようになると、筋力が低下してますます可動範囲が狭くなりますので、早めにリハビリを行なうことが大切です。

神経障害

特にワキ下のリンパ節を切除した場合、近くの知覚神経が傷つき、腕のしびれや感覚異常につながることがあります。

多くの場合、時間の経過とともに神経が回復し、しびれは少なくなりますが、感覚異常はそのまま残ることも少なくありません。

腕のむくみ

リンパ節を切除すると、リンパ液の通り道がなくなってしまうため、手術をした側の腕に「リンパ浮腫」というむくみが起こりやすくなります。

この体質は基本的に一生続きますが、術後の一時的なむくみはリハビリを行なうことで解消できます。

乳がん手術後のリハビリ〜術後から退院まで

乳がん手術後のリハビリは、早い人では手術当日から始まります。

手術当日のリハビリ

手術が終わった後は、無理をしないことが大前提ですが、ワキ下のリンパ節を切除しなかった人や、温存手術ができた人は、さっそくリハビリを行なうよう指示されることもあります。

手や指を動かす、肘を少し曲げるなどの簡単な運動が中心です。

手術翌日

特に合併症などがなければ、翌日から自力で歩けるようになります。無理のない程度に、腕の曲げ伸ばしなどを行ないましょう。

また、ベッドで寝たきりになると足の静脈に血栓ができるリスクがありますので、なるべく歩くようにしたり、膝を曲げ伸ばしたりすることも大切です。

手術3〜4日目

腕を活発に動かすようにするほか、タオルをしぼる、寝間着を自分で着脱する、髪の毛をとかす、歯磨きをするなどの日常動作も始めていきます。

手術5〜7日目

腕が前方に90度以上上がるようになることが、退院までの第一目標です。さらに高く上がれば、自宅に戻っても家事などをほとんどこなすことができます。

ただしこれらのリハビリは、リンパ節を郭清(切除)した人と、そうでない人とで異なります。リンパ節を郭清した人は看護師さんや医師の指示にしたがい、無理のないスケジュールで行なうことが大切です。

リハビリを始めると、一時的に腕のむくみが強くなることもありますが、続けることで解消されていきます。

運動後はマッサージをしたり、腕を心臓より高い位置に置いたりすると、リンパの流れが良くなってむくみがとれやすくなります。

乳がん手術後のリハビリ〜退院後

退院後も、指示にしたがってリハビリを続けることが大切です。また家事もいいリハビリになりますので、無理をしない程度に行なうようにしましょう。

特に腕のリンパの流れをよくするためには、以下のようなことに気を付けます。

手術した側の手で重い物を持たない

手術後しばらくは、重い物を持つことで腕の血液が増え、むくみやすくなります。力仕事はなるべく控えるようにしましょう。

心臓に向かって腕をマッサージする

腕にたまった血液やリンパの流れを良くするためにも、心臓方向に向かったマッサージが効果的です。また「むくみそう」だと感じた場合は、腕を高い位置に置いて休ませるようにします。

バストを調整する

手術後に乳房再建術を行なわなかった場合、左右の胸のバランスが崩れることで、肩こりなどが起こりやすくなります。

術後の検診で抜糸を受けた後、特に傷跡に問題がなければ、医師に相談の上、パッドや補正用の下着を利用するのがおすすめです。

姿勢に気を付ける

術後は傷を無意識のうちにかばおうとして、猫背になる人が多く見られます。

悪い姿勢をとりつづけると、肩甲骨が引っ張られるなどしてなおさら腕の痛みやしびれにつながりますので、なるべく意識して背中をまっすぐにしましょう。

乳がん手術後のリハビリは、3ヵ月以上行なうことが理想的

手指や腕、肩などのリハビリは、手術後3ヵ月以上続けて行なったほうが、肩関節の動きが良くなり、腕もむくみにくくなるという調査結果が出ています。ですから最低3ヶ月間は続けるようにしましょう。

ちなみに腕のむくみは、ワキ下のリンパ節を切除しなかった患者さんでもまれに生じることがありますので、腕や肩回りを動かす運動を、なるべく日常的に行なうようにしてください。

乳がん治療はがん保険で備えるとさらに安心!

乳がんは先進医療に指定されている重粒子線治療や陽子線治療などの適用があり、1回300万円以上しますので特にがん保険の必要性が高いがんです。

がん保険はがんになってからでは加入できませんので治療費が心配な方は、がんになる前に一度資料請求をして検討してみるとよいでしょう。

FPが選ぶおすすめがん保険人気ランキングの1位と2位

スポンサードリンク

スポンサードリンク

ページの一番上へ
サイトのTOPページへ