乳がんの超音波(エコー)検査

乳がんの早期発見に役立つ画像検査に、超音波を使った「エコー検査」があります。

乳がんの検査といえば「マンモグラフィ」を思い浮かべる人が多いと思いますが、日本ではエコー検査も併用することで、より発見率が高まることが分かっています。

特に、まだ乳腺が発達している若い世代(閉経前)の女性は、マンモグラフィだけでは乳がんが見逃されてしまうリスクがありますので、エコーも一緒に受けることが大切です。

エコー検査ではどのようなことが分かるのか、またマンモグラフィとの違いについてもご紹介しましょう。

エコー検査ってどんな検査?〜しくみとメリット

エコー検査は、乳がんのみならず、さまざまな病気の検査として広く行なわれています。

人間の耳には聞こえない、高い周波数の超音波を皮膚の表面からあて、跳ね返ってきた超音波を画像として描出する検査です。

特に水などの液体を含んだ臓器や組織の観察に最適であり、逆に骨や空気などには弱いという性質があります。

ですから肝臓やすい臓、腎臓などの腹部臓器はもちろん、骨や空気のない乳房もエコー検査にはとても向いた組織です。

エコー検査のメリットとしては以下のようなものがあります。

放射線の被ばくがない!

エコー検査は、X線ではなく超音波を使うため、妊娠中の女性にも安心・安全です。ちなみに妊婦さんの健診でも、赤ちゃんの様子をエコー検査で確認しています。

簡単に受けられる!

エコー検査は特別な準備が必要なく、その場ですぐに受けられる手軽さも大きなメリットです(腹部の場合は準備が必要な場合もあります)。

乳がん検診の場合、検査着に着替えたら、胸の上に検査用のジェルを塗ってもらい、その上から「プローブ」という超音波を発する器具をすべらせて検査を行ないます。検査時間はおよそ10〜15分程度です。

ちなみに病院にもよりますが、乳腺外科の検査技師はマンモグラフィもエコーも女性スタッフが多く、患者さんの抵抗感が少ないよう配慮されています。

エコー検査とマンモグラフィ検査は何がちがうの?

乳がん検診では、マンモグラフィ検査と合わせてエコー検査が行なわれることが一般的です。両者にはいくつかの違いがあり、それぞれにメリットとデメリットがあります。

エコーのほうが、若い女性の乳がんを見つけやすい!

エコー検査とマンモグラフィ検査の最大の違いが、「画像に写るしこりの色」です。

どちらの検査でも、乳腺は白っぽく写るのですが、しこりの色が異なります。マンモグラフィでは白、エコーでは黒です。

ですから乳腺が発達している女性の場合、全体的に真っ白に写ってしまい、しこりがその陰にかくれて見えなくなってしまうことがあります。

ですから、乳腺がまだ退化していない閉経前の若い女性(特に30代までの女性)は、マンモグラフィ検査だけではなく、エコー検査も一緒に受けることが推奨されているのです。

ちなみに日本女性は年齢に関わらず、欧米に比べると「高濃度乳腺」といって、乳房に占める乳腺の割合が多い傾向がみられます。

そのため「いくつになっても両方合わせて受けたほうがいい」と主張する医師もたくさんいます。

エコーは医療被ばくがない!

前述したとおり、エコー検査ではX線を使ったマンモグラフィと違って、被ばくのリスクがありません。マンモグラフィの被ばく量も心配するほどではありませんが、妊娠中に受けるならエコー検査のほうが向いています。

小さな石灰化の検出は、マンモグラフィのほうが上

エコー検査は、しこりを見つけるのは得意なのですが、乳腺の石灰化(カルシウムが付着した状態)の検出に関してはマンモグラフィに負けてしまいます。

石灰化自体は特に珍しいものではなく、老化やカルシウムバランスの乱れなどによって全身のどこにでも起こりますが、乳腺の場合は「がん細胞の壊死によるもの」である可能性があるため、乳がんを疑う一つの情報となります。

小さな石灰化を確実に見つけるためにも、マンモグラフィと合わせて受けることが大切です。

エコーは、胸の大きすぎる女性には向かないことも?

マンモグラフィ検査では、身体を透過するX線を使いますので、胸の大きさに関わらず中の様子を撮影できます(ただし、胸の大きな女性はアクリル板で乳房をはさむ際の痛みが強いともいわれます)。

一方、エコー検査は乳房の表面から超音波を当てて中の様子を見る検査ですので、胸の大きな女性は脂肪が妨げとなって、精度が落ちる可能性は否定できません。

とはいえ、日本女性ではそこまで問題になるほどのバストサイズの方はほとんどいないともいわれます。

エコー検査は、技師さんの腕による!?

乳がん検診のエコー検査は、医師ではなく「臨床検査技師」という専門のスタッフが行なうことが一般的です。

技師さんがエコーで写し出された画像をみておおよその所見をつけ、それを良質な画像とともに医師に提出しますので、マンモグラフィと比べると「医師の診断の前に、技師の裁量によるところが大きい」点が特徴です。

もちろん、ほとんどの病院ではしっかりと研修を積んだ技師さんが活躍していますが、万が一、技師さんが病変を見逃してしまうと、医師も正しく評価できない可能性がある、という点はデメリットかもしれません。

このようにエコー検査には、マンモグラフィ検査にはないメリットやデメリットがありますので、どちらも受けて欠点を補い合うことが理想的です。

2つ合わせて受けた場合の乳がん発見率は90%近いといわれますので、ぜひ併用するようにしましょう。

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