男性でも乳がんになるのか?またその症状とは?

乳がんというと女性の病気というイメージがありますが、実は全体の0.5〜1%の患者さんは男性です。

もちろん珍しいケースではありますが、男性にも乳腺がありますので、男性も乳がんにかかる可能性はゼロではありません。

男性は胸の脂肪が少ないため、女性よりもしこりに気づきやすいメリットがあります。

しかし「男性でも乳がんにかかることがある」という知識がそれほど広まっていない上に、女性の多い乳腺外科を受診しにくいこともあって、発見が遅れがちな点がデメリットです。

ここでは、男性の乳がんの特徴や症状などについてご紹介していきます。

男性乳がんのリスクはどんな人が高い?

乳房は、母乳を作る「小葉」や、母乳を運ぶための「乳管」などの組織でできています。乳がんの9割は、乳管の腺上皮から発生する「乳管がん」です。

男性の乳がんも女性と同じく、乳管がんがほとんどを占めます。母乳を作る必要のない男性では、女性ほど小葉が発達していないため、小葉がんになることはきわめてまれです。

その他、皮膚に赤みや腫れが生じる「炎症性乳がん」や、乳頭の周りにただれができる「乳房パジェット病」などの比較的珍しい乳がんにかかる男性も、少数ですがいます。

男性の乳がんのリスクファクターとしては、以下のようなものが代表的です。

放射線の被ばく

乳がんに限らず、過度の放射線を浴びることはがん化のリスクを高めます。

エストロゲンの過剰分泌

男性の体内でも、エストロゲンという女性ホルモンが分泌されています。

主に髪の毛の発毛や、骨量の維持などに関わっているのですが、何らかの原因でエストロゲンの分泌量が過剰になってしまうと、片側もしくは両側の乳腺が肥大する「女性化乳房」になることがあります。

乳がんは発達した乳腺にできやすく、またエストロゲンの影響を受けて増殖しますので、女性化乳房になった男性の乳がんリスクは、それ以外の男性に比べて高めです。

エストロゲンが過剰分泌される原因としては、肝臓や副腎、甲状腺などの疾患や、クラインフェルター症候群をはじめとする遺伝性疾患、また薬の副作用などが考えられます。

一部の降圧薬や利尿薬、胃潰瘍の治療薬など、意外に多くの薬に女性化乳房の副作用リスクがあります。

薬剤性の場合、薬の服用をやめれば数ヵ月ほどで女性化乳房も治ることがありますが、自己判断は危険ですので、まずは担当医に相談することから始めましょう。

遺伝

乳がんは、全体の約1割が遺伝性だといわれています。乳がんと関わりのある遺伝子は「BRCA1」と「BRCA2」というもので、これらの遺伝子が先天的に変異していると、乳がんや卵巣がんにかかりやすくなるのです。

男性でも、BRCA1およびBRCA2に変異がある場合、乳がんのリスクが上がることが分かっています。女性近親者に乳がん患者が多い男性は、特に乳房の異常を見逃さないように気を付けましょう。

男性乳がんの症状は、女性よりも自覚しやすい!

男性の乳がんは、「女性よりも予後が良くない」といわれることがあります。しかしそれは乳がんそのものの性質というより、「発見と治療の遅れ」が主な原因ともいわれています。

男性の乳がんでも、症状としては「胸のしこり」が代表的です。男性は胸の脂肪が少ないぶん、小さなしこりでも感知しやすいですので、普段から気を付けることで早期に発見することができます。

特に仰向けで寝ると、男性の場合は1センチ程度のしこりでも胸から盛り上がったように見えることが多いはずです。女性と比べると非常に発見しやすいため、ぜひ症状を見逃さないようにしてください。

一方で、脂肪がない分、がんが皮膚に直接浸潤しやすい点も男性乳がんの特徴です。乳首の変形や皮膚の異常などが表れた場合は、軽く考えず念のため受診するようにしましょう。

また女性と同様、乳頭からの分泌液がある場合なども、検査を受けるようにすると安心です。

男性乳がんはどのように治療する?

男性乳がんの検査は女性の乳がんと同じく、マンモグラフィやエコー検査から始まります。その結果、異常が疑われた場合は最終的に生検を行なって確定診断をします。

治療も女性と同じく、手術による切除が基本です。乳腺は切除しますが、大胸筋や小胸筋などの筋肉は残す「胸筋温存乳房切除術」が多くみられます。

また男性の乳がんも、エストロゲンによって増殖する「ER(Estrogen Receptor)陽性」というタイプが多いことから、治療にはホルモン療法も有効です。

エストロゲン受容体をブロックすることで、乳がんの増殖をストップさせる「タモキシフェン」などの抗エストロゲン薬が使われることがあります。

女性よりも予後が良くないといわれてきた男性乳がんですが、最近では比較的早めに発見できるケースも増え、治療成績も向上しています。

「男性でも乳がんになることはある」という正しい知識を持ち、男性も胸の異常に気付いたらすみやかに乳腺外科で相談することが大切です。

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